2011年9月2日金曜日

笠間の作家さんを訪ねて

パラパラと雨が降ったり、陽が照りつけたりの一日。歩みののろい12号台風を気にしながら、茨城県・笠間市在住の陶芸作家さんを訪ねました。あるギャラリーで一息ついていた庭先でシュウメイギクの花が咲いているのを見つけ、秋の訪れを感じたものです。

笠間の庭先で咲いていたシュウメイギク。清楚な秋の訪れです。

ここ笠間市も震災(震度6強)でかなりの被害を受けました。登窯は壊れ、棚の器はほとんどが落ちて壊れたそうです。でも、笠間の作家さんたちは元気でした。震災から半年経った今、皆さん笑顔で作品制作に意欲的です。町も平日に関わらず、水戸方面から、東京からと観光客もかなり訪れている様子。美術館もギャラリーもそれなりの人出でした。
元気な土地からは、元気な作品が生まれてくる事を信じて、3人の作家さんたちに制作依頼をお願いしました。武内雅之さん、馬場浩二さん、新井倫彦さんです。
それぞれに個性を素直に表現される作家さんで、温かく親しみのもてる作品です。寸法、厚み、柄、盛りつける料理・・・等、綿密な打合せができました。
どんな器たちが来るのか、いまから楽しみで心が浮き立つ気分です。秋から冬の使い勝手の良い器たちが、10月にはギャラリーでご紹介できます。


〈9月イベント開催のお知らせ〉

●「基本の基セミナー」輪島塗の技を識る 
●輪島装飾作家 山岸一男(やまぎしかずお)
●9月23日(金曜日) 14時〜15時
●参加者数      15名程度(早めの予約をお願いいたします)
当ギャラリーで展示している「沈金家紋入り 重箱」の作家さんです。分業に徹している輪島塗りの行程。その中でも最後の装飾を施す作家さんたちは、輪島塗りの魅力を最大限に引き出す重要な仕事です。山岸さんは、歴史ある日本伝統工芸展(三越主催)にて大賞を受賞している実力ある作家さんです。装飾技巧としては、沈金、蒔絵など幅広くその技を披露。
輪島塗という工芸品の基本をお話していただきます。

●秋の特別展示会  
●伊賀焼 土楽窯の土鍋たち
●9月27日(木曜日)〜10月10日(月曜日期間中は、定休日無し
土鍋といえば「土楽窯」と言っても過言ではないほど日本一の窯元です。その質と機能性、デザインの素晴らしさは、一度使ってみた人に言わせると「もう手放せない」という感想です。その土楽の土鍋の数々を一同に並べる特別展示会です。今年の冬は、身も心も温かくなる鍋料理を堪能してください。

夏の日差しも少し穏やかに。
気持ちも心優しくなりますように・・・。

1 件のコメント:

  1. 今晩は。先日はお疲れさん。名前の訂正 竹-武 です。

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