2011年12月8日木曜日

何かと気忙しい師走の季節

道祖神の脇に秋の深まりを伝える
ツワブキの花が咲きます。
どことなく和やかな気分にさせてくれます。

下重暁子さんを迎えて
その日は、嵐のような風と雨が吹きなぐり、「私は晴れ女なのに、今日はこんな天気でよっぽどの雨女がいらっしゃるのね!!」という下重さんの一声から、お話会は始まりました。
今年で75歳になられた下重さん。
説得力あるお話に魅了されました。
そんな雨の中、多くの方々が参加してくださり、下重さんのお話を熱心に聞き入ります。当ギャラリーの設えに感動してくださった下重さん、まずは日本家屋の素晴らしさを解説。そして、継承する人が少なくなった日本の工芸をこれからも続けていく難しさを語ってくださいました。
そんな中で、「本当に良いものだけを身近かに置く喜びが、生きる楽しみにつながる」という事、その美意識を磨かなくてはならない事を説いてくださいます。ゆえにダンシャリがちょっとしたブームのこの時期に、何ひとつ捨てるものは無い・・・と言い切る下重さん。そんなブレない暮らしに、皆さんからはため息が。
その生き方から、今は「死ぬ時」を考えていらっしゃり、50代になったら、「考えなくてはいけない!!」そうです。人は自分の死に方を念じれば、その通りになるそうです。
この世に生まれ、大人になるに従って人は自分に責任を持って生きる。自分を信じられるように努力をしていく、それは「死」という最後の場面までをも責任を持つ事となるのでしょう。
人生の先輩に、生きる中での暮らしの本質を分かりやすく教えていただいた一日でした。


〈12月セミナー中止のお詫び〉
12月17日に予定していましたセミナー「盆庭でお正月飾り」は、作家・石川さんの体調不良のため中止とさせていただきます。期待されていた皆さんには、心よりお詫びいたします。
石川さんは、来春に「山里の春」というテーマで改めてセミナーを実施してくださるという事ですので、その時をお楽しみにお待ちください。


温かいお茶を楽しむ心の余裕を

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