2013年3月29日金曜日

馬場浩二作「灰皿の宇宙観」

桜が散り始めました・・・・。
公園は花吹雪、それは美しい光景です。
ギャラリーの庭も、小さな芽吹きと思わぬ花が咲き、
それぞれがおしゃべりをして
賑やかです。
その中、特に陽気なのがニラの花
どこから来るのか、毎年白い花が一面に咲いてくれます。
雑草とは言え、可愛い春の使者です。



まるでオブジェのような・・・
茨城県・笠間市は他県から多くの若き陶芸家たちが住むところ。
それぞれに個性的な作陶が見られる楽しい窯の町です。
その北に位置する小高い丘に馬場浩二さんの工房があります。
長くこの地で作陶をしてきた馬場さん、すっかり笠間の人です。
私が馬場さんの工房におじゃました時、さりげなく出してくれたのが、蓋付き  
作品A
幅145mm 高70mm 奥行60mm
8,000円
の灰皿でした。「何と力強く、存在感
のある・・・、しかもふくよかな」と
その魅力に見入ってしまいました。
それから1年半・・・、やっとお願い
した灰皿が届きました。
“炭火焼”という、火入れを限界まで
行なった表面は、まるで金属のよう
に黒光りをし、使い込むほどにその
艶は妖しく輝いてきます。
荒々しく削られた土とのバランスが
絶妙に調和、でも、何故か全体から
はふくよかな優しさが漂うのです。
喫煙者にとって、この灰皿は一服の
ひとときを満たされた世界へと包み
込んでくれるでしょう。
蓋を閉じれば、ひとつのオブジェと
してテーブルを演出してくれるもの
です。馬場さんの作品は、いつも
大きな宇宙を創造させてくれます。



作品B
幅145mm 高62mm 奥行60mm
8,000円
作品C
幅150mm 高55mm 奥行55mm
6,500円
作品D
幅140mm 高70mm 奥行60mm
8,000円
作品E
幅70mm 高75mm 奥行75mm
5,000円


●4月のセミナー
 第5回「書に遊ぶ」ー中国古代文字を識る ー
 “隷書(れいしょ)”を書く
 この文字は、現在のお札に書かれている文字です。いままで学んできた文字と違い
 判読が可能な書体になりました。シリーズ最後の書道セミナーです。
 何か記念になるような一文字を書いてください。

・4月28日(日)
・13:30〜15:30(予定)

・参加費  3,000円

・参加申し込み 03−3411ー2968 or axisy@kd5.so-net.ne.jp まで
 


●5月のセミナー

 日本茶講座シリーズ
 お茶芽倶楽部(仮称)INギャラリーすぎた

日本茶について知り、飲んで体感する日本茶講座です。
講師は、NHKカルチャーで人気の早川博子さんがご指導くださいます。
楽しく、美味しく勉強しましょう。

・日時: 毎月1回 第2土曜  
         A12時~14時  B15時~17時
・参加費: 3500円(茶、お菓子、資料付)
・講師: 日本茶インストラクター・リーダー 早川博子
 ・申し込み先: ギャラリーすぎた 03-3411-2968
                   axisy@kd5.so-net.ne.jp
                   *申込時、AまたはBとお時間指定ください

第一回 510日 新茶をたのしむ  
産地別の新茶飲み比べます。お好みのお味が見つかるかなぁ?

第二回 6月8日 日本茶について
      日本茶の基本、概念を学びます。

第三回 713日  普通蒸し煎茶と深蒸し煎茶の淹れ方
      お茶の科学的な淹れ方理論にのっとり試しながら、美味しい淹れ方を!!

・各回 参加人数6名まで
・第一回〜第三回の連続参加をどうぞ!!

2013年3月8日金曜日

唐津焼・藤ノ木土平の心

ギャラリーの庭では「わびすけ」の白とピンクが満開です。
利休がこよなく愛したというこの椿・・・・。
樹々が冬枯れで寂しい風景の中に花びらが
春の香りを告げてくれます。
毎日、メジロが蜜を求めてやってくるのを
見ていると心が癒されます。

年末から新年の2月にかけて
いろいろバタバタがありまして・・・
ケジメのつかない年明けとなりました。
という事で
今年もよろしくお願い申し上げます。

ほのぼのと優しい土平さんの器

九州は佐賀県、唐津の海に沿って唐津城、虹の松原が美しい土地。土平さんの工房からも青い海が遥かに見渡せます。
利休や織部に愛された茶器で有名な唐津焼、その中土平さんは食器も多く制作している作家さんです。
新作/朝鮮唐津大皿

伝統の技術に加えモダンで力強い作品が人気です。現在は、ご子息と二人で作品を意欲的に制作していす。全国にファンが多く、市場にでる作品の数は多くありません。
土平さんの器の特徴は、洋食でも和食でも包み込んでしまう、大らかさが魅力でしょうか。しっかりした手ざわりながら掌に軽く納まり、その繊細な感性が優しく伝わります。
唐津焼も、長年じっくり使い込むことでなんともいえない味わいが滲みでる、陶器の良さがあります。                                                            




●3月のセミナー
今月で4回目のセミナーとなる「書で遊ぶセミナー」。
『篆書』『甲骨分』と学び今月は『金文』を教えていただきます。
この文字は、紀元前1050年・周の時代の文字です。
毎回、皆さんは古代文字の意味と知り、書き、と心から楽しまれてきました。
今回も、参加人数が6名の限定ですので、早めにご予約をお願いいたします。


■3月24日(日)  13:30〜15:30
■講師 宮野玄妙             
■参加費  3,000円
■応募人数  6名
 道具・紙類は、こちらで準備いたします。
●問い合せ/03−3411−2968





昨年の秋、気まぐれに植えた球根なのに
春の便りと共に
可愛い花を咲かせてくれました。